「就職」の選択肢を吹き飛ばすSNSのリスク

学生が社会に巣立つため、採用試験は登竜門として誰しもが通る道です。
包み隠さず話せば、現代社会において採用担当者は、学生個人のSNSアカウントの投稿内容を確認をします。勿論、全ての企業がそうではありませんが、「確認する企業は必ず存在する」事実を自覚させる事は意識改革の大前提となります。
企業側が危険視し、採用を躊躇する投稿内容とは何か?その根拠とは?
我々の長年の研究結果に基づいた研修カリキュラムで「意識改革」を実現します。

「意識改革」を目的にした研修カリキュラム
SNSの潜在リスクと自己防衛策
~社会人になる前の心構え~

第一章
サイバーリスクとSNSインシデント
第二章
採用担当者(人事部)の着眼点
第三章
炎上の当事者にならないための基本ルール

石元先生のインタビュー

石元悠生様写真

石元 悠生

メディア学博士

所属

本属:駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部講師 兼務:株式会社悠学代表取締役 日本保育連盟事務局長

著書

単著:東京五輪招致の研究(2022/2/25)成文堂 共著:無責任の連鎖 耐震偽造事件(2006)産経新聞出版

経歴

  • 1967年高知県生まれ。産経新聞社会部記者、編集委員、Webニュース編集長、東京都知事政務担当特別秘書、東京都杉並区基本構想審議会委員、同区報道アドバイザー、茨城県石岡市政策アドバイザーなどを歴任。
  • 2012年コロンビア大学東アジア研究所客員研究員(日米関係、ジャーナリズム研究)
  • 2017年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。
  • 2021年駒澤大学大学院グローバル・メディア研究科博士後期課程修了。同年博士(メディア学)。
  • 現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部講師、同大学ジャーナリズム・政策研究所講師、早稲田大学総合政策科学研究所招聘研究員、東京都教職員研修センター特別講師、東京都豊島区研修アドバイザーなどを務めている。

インタビュー

ーグローバル・メディア・スタディーズ学部での講義において、常日頃重きを置かれている指導内容、方法についてご教授ください。

常に世の中で起きている事象やニュースに関心を持ち、学生が自分事として捉え考えられるようにディスカッションやグループワークを重視した講義を展開している。また、書く、話す、伝えることがしっかりとできるよう、小レポートの作成や自身の考えを伝えるプレゼンに力を入れています。

ー今回のNPOのSNS研修の全体評価をお願いします。

コミュニケーションツールとしてなくてはならないSNSの潜在リスクと自己防衛策について具体的なケースを詳細な説明の下で講義を展開していただいたことで学生の理解が格段に進んだと思います。当たり前のようにSNSを駆使する学生にとって、その活用方法について正しいのか間違っているのか、再度検証する機会を与えて貰えたのではないかと思います。

ー今回のNPOのSNS研修で印象に残った内容があれば教えてください。

就活を意識する大学2年生、実際に就活中の3年生に対して①SNSにおけるに匿名性を維持する保証はなく様々なプライバシーの漏洩リスクがあること②SNSを発端に事件に巻き込まれるケースもあること③企業によるSNS調査から人物評価にも影響を与えるーなど就活とSNSのリスク管理の関係性について。

ーNPOの活動についてメッセージをいただけますと幸いです。

最近では強盗や詐欺などの犯罪に直結するSNSを使った求人(闇バイト)募集から20代の若者が凶悪事件に加担することが社会問題化しています。SNS上の情報をしっかりと見極めることができるリテラシー向上に向けた活動を幼少期から行ってほしいと考えます。

受講生のレポート

六次の隔たりという言葉は今回の講義を通して初めて知り、世界中の人と間接的に知り合いになるというの少しロマンを感じたが、それだけの拡散力がSNSにあると考えると使い方をちゃんと学ぶ必要があるなと感じた。AIの発展は私たちの生活を快適にするが、それ相応のデメリットも生じてしまうというのを再認識した。知らない特定方法ばかりだったのでもう少しこういう分野を勉強する必要があるなと思った。やってはいけないことの基準がSNSの普及によって下がっていると感じた。また知っていて当たり前のことの欠如が目立つ事例が多かった気がする。人事の得点方式にも種類があるということを知ることができてよかった。SNSで匿名は成り立つことはあり得ないんだろうなということが例なども含めて強く感じた。こんなにも採用の際に私たちのプライベートが覗かれているとは思っていなかったので怖いなと感じた。

私は今回の講義を聞いて、就職活動は携帯を持った時から始まっているのだと感じた。講師の方が採用の際にSNSを見て判断することがあるとおっしゃっており、投稿するものが良いものか悪いものか判断するインターネットリテラシーを身につけていかないといけないと考えた。次に私が最も関心を得たのは、投稿する前に投稿しないケースの不利益を考えるということで、例えば有名人がいたということを投稿する際、それを投稿しないときに不利益があるか考え、「投稿する必要がないな」と考えるようになった。

中学校や高校でSNSの使い方についてのリテラシーを学ぶ機会は沢山あったがどの人も同じような内容がほとんどだった。しかし、今回の講義は生成AIやハッカーなどがどのように様々なセキュリティを突破していくのかということだったり、私達のSNSの使い方が就活や就職後にどのように影響するのかなど今までとは違った視点からの講義だったためとてもためになった。私が特に興味を持ったのは自分の非公開アカウントもチェックされるということだ。私も以前ニュースで就活生のSNSアカウントを見るという内容を見た事があるが、鍵垢のアカウントを見るための企業があることを聞いて驚いた。インターネットが普及したため就活生への対応も変わってきているのだなと思った。自分の将来のためにも、人間性においてもSNSの使い方、発信の仕方を見直そうと思った。

本日の講義はプライバシーNPO法人、プライバシー保護教育推進研究所から藤田和重さんのご講義だった。藤田さんから講義をしたいとのことだったので、私自身とても嬉しく思った。SNSとドメインメールの大きな違いは、不特定多数への拡散力であり、「六次の隔たり」と呼ばれるものが最大の恐怖である。それは自分の知り合いを6人以上介すると、世界中の人々と間接的な知り合いになれるという仮説であるが、SNSでの発信は容易に拡散できるので、それらは私の身近にも起こり得ることだと思った。 また、およそ半数のパスワードをAIの力によって1分未満で破れたことについて、恐怖を覚えた。ピースサインについても、3メートルほどの距離でもわかるということに驚いた。瞳に映る景色でもどこにいるのか、容易に特定できるというので、どこで写真を撮るのかは意識しなくてはいけないと感じた。 安倍元首相は、サイバー攻撃は武力攻撃相当のもので、相手側が計画的に行なったものであれば、こちらもそれ相当のものをするということはかっこいい決断だと感じた。 そして、SNSは払えないほどの損害賠償を求められたり、秘密情報の漏洩のリスクがあるということで、SNSの教育が大切だと感じた。現在のSNSをめぐる事件では、若い人が多いため、私たちもしっかりと怖さを知っておく必要があると思う。 企業は直接部門と間接部門に分かれており、直接部門は営業や作業員が属しており、間接部門では総務や人事、経理に分かれている。企業が失敗しないためには、間接部門がミスしないことが大事とされている。面接の際は、当人のSNSをくまなく見るということで、どのように特定されるのか怖いと感じた。 さらに、投稿しない不利益を考えたことがなかったため、なにかをSNSに発信する際には、投稿することで他人に利益があるのか、自分に不利益があるのかを再確認してから投稿したいと思った。また、「見たよ」といった「いいね」機能も、何気なく使っていたものだが、それらは何かしらの意味を持っていると思われる可能性があるので、気をつけてSNSと向き合いたいと思った。

今回の講義ではSNSを甘く見てはいけないということを深く実感した。就職活動において、自分のSNSアカウントが見られている場合があるということは、何を投稿するにも、常に投稿することによる不利益を考えながら投稿していかねばならないと思った。だが、そこで一つ疑問に思ったのが、投稿による不利益だけでなく、投稿による利益が生じることもあるのではないかと考えた。仮に、企業側が自分のアカウントを見た場合、例えば大学生活で活動してきたボランティア活動を積極的に投稿していた場合、不利益が生じるどころか、利益が生じることもあるのではないかと思った。その為、SNSの使い方がかなり重視される時代になっている今、それを利用してアピールする方法があるとすれば、SNSをうまく利用していくことが、就職活動していくうえで大事になってくるのではないかと思った。

プライバシー保護教育推進研究所の藤田さんの講義 自ら頼み込んで講義をしてくださったというその心意気に感動した。 メールとSNSの相違点はアドレスがなくても連絡が取れること。しかし、一番の違いは「六次の隔たり」というものの具現化にある。これはSNSの拡散力が呼び起こしたもので、あっという間に広まってしまうのがSNSの怖さであるとのことだった。さらには、パスワードも特定は生成AIなどによって容易にされてしまうのは怖いと思った。 生体認証も完全に安全でないのには、本当に驚いた。 パスワードと生体認証のセットで運用していこうと心に決めた。技術の革新によって便利な側面だけではないのだと思った。 また、SNSの使用方法については、今一度気を引き締めないといけないと思った。 意図せずとも情報が漏洩したり、意図せずとも重大なことをしてしまうことがある。我々のネットネイティブ世代では、SNSの更新はハードルが低い人もたくさんいるし、私も他愛もないことを共有してしまうことがあるので、改めてネットリテラシーを学び、常識を疑わなければいけないと感じた。個人情報保護法など法律もどんどん厳しくなっていっている一方、マナーの成長は感じられにくい嫌な世の中になっている気がするため、特にネットを使う際のマナーはしっかりしなければならないと思った。「Z世代」とひとまとめにされるのは個人的に癪に障るが、ネットの世界に多いのは若い世代であると考えるので、教育の質が大事であると思う。 SNSひとつで評価が下がる。裏垢はバレる。就職など未来に関わる問題になることを改めて実感した。心構えについても共感できた。 ・投稿する前に「投稿しないケースの不利益」を考える ・採用試験・面接内容は合否に関わらず厳禁 ・思想・心情の団体に「いいね」を押すリスク SNSは違う自分になることはできず、実名で自分は自分として活動することしかできない。これは常に念頭に入れて行動しなければならない。そして、ネットに情報を挙げるという行為にもっと責任感を持たなければならない。 心構えについても共感できた。

「投稿しないことで不利益になることについて考える」という話が印象的だった。なぜなら、今まで、「投稿すると危険なこと」について聞く機会はあったが、このような逆視点の話を聞いたことがなかったからである。 この話を聞いて、私は、インターネット時代に生まれた私たちにとって、「投稿しないことで不利益になることについて考える」というのは、極めて難しいのではないかと思った。それは、私たちがSNSを、承認欲求を満たしたり、思い出を記録したり、コミュニケーションをとったりする目的で使用しているからである。 「投稿しないことで不利益になることについて考える」というよりも、インターネット技術の恐ろしさ(指紋の読み取り、位置情報の特定、アカウントの検索)について学び、投稿の仕方を工夫する必要があると思った。

SNSの危険性について改めて知れるとても良い講義であった。六次の隔たりが本当なのだとしたら自分はインスタグラムで中学、高校、大学などの友達を合計200人ほどフォローしているため気づかぬうちに世界中の人と間接的な知り合いになっていた。こういうことに気づかずにSNSで問題行動する人がたくさんいるのだろうと感じた。生成AIによってパスワードが特定されるリスクがあると述べていたが、現在世界的にAIの開発が凄まじい速度でされてきている中でAIの進化に伴いパスワードだけでなくプライバシー保護法で保護されている情報などもAIが勝手に調べ上げてしまうような機能がついてしまったら人間はどう対応していくべきなのかとても気になった。すべてのSNSは実名でやっていると思え、という言葉が自分的に一番印象に残っており、就活を終えてしまう前に聞きたかったなと思った。自分自身裏垢などもなく、本垢でも人事部の逆鱗に触れるようなことは発言していないと考えてはいたが、鍵垢にしておけば大丈夫だろうと思っていたのである程度の範疇で収めている部分もあった。就活の際に鍵垢ですら特定されてしまうというのであればもっと丁寧にSNSを使うべきであったと自分的には後悔している。こういった話を大学3年、2年、1年生がこの時期に聞けたというのは就活においてもとてもアドバンテージになると思うので就活を終えた身からしても皆にとってとてもためになる講義であったと考える。

教育関係者様へ

SNSの不適切な利用によって、未来の選択肢を無くす若者は減るどころか、増え続ける一方です。
しかし、その原因は単純明解で自身のSNS投稿による不利益をイメージ出来てない事、イメージする「気付き」の機会がなかった事にあります。
つまり、解決方法もシンプルで、「望まない未来」をリアルに見せる事にあります。就職を控えた学生であれば採用選考の場に立てなくなる現実を、事例とともにイメージさせる事で「意識改革」は実現出来ます。
どうぞ貴学生徒の未来のために必須研修としてご検討ください。

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